日本文化研究会「和のテーマパーク」

女児祝い着の文様のいわれ(10)

きもの、特に礼装のきものは、寿ぎの心を文様に託します。わたやではお宮参りの祝着をお買い上げいただいたお客様に祝着に描かれた文様のいわれを解説してお渡ししております。

俵谷美花.jpg
花は端(はな)に通じることから神仏の舞い降りるところとされ、花を御前に供える風習が生まれました。本当の花は儚いものですが、きものに描かれた花は、同時に描かれた霞からもたらされる水のおかげで枯れることなく永遠の命を持ちます。花の中にある雪輪は鏡と同じ意味で魔よけ。また、鼓は楽曲を演奏するときはリーダーの役割をになう楽器です。この祝着には、お子様が、咲き誇る花のように誰からも愛され、神仏の加護を受けて健やかに成長され、将来は、鼓に象徴されるように人の上に立つ女性になってほしいという願いが込められています。
美花様の健やかなご成長とご多幸を心より祈念申し上げております。

                                                                          わたや和服文化研究室

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