- Home
- うんちく, 七五三, 宮参り祝い着(女児), 新着情報
- 女児祝い着のいわれ(3)
日本文化研究会「和のテーマパーク」
11.102010
女児祝い着のいわれ(3)
きもの、特に礼装のきものは、寿ぎの心を文様に託します。わたやではお宮参りの祝着をお買い上げいただいたお客様に祝着に描かれた文様のいわれを解説してお渡ししております。
神前に供える鮑熨斗は「のし」が「延し」に通じることから延命や幸せが長く続くようにとの願いを込めた、文様として大切にされて来ました。特にこの祝い着の「束ね熨斗文様」は元禄時代、婦女子の祝いの着物の代表的な図柄として有名です。たくさんの人からお祝いとしてもらった熨斗がなくならないように束ねてある様子を伸びのあるタッチで描いています。熨斗はたくさんあるので人にも分けて上げられる度量の広さも大切です。また全体にちりばめられた絞りは,水を表しています。人間にとって一番大切な水と幸せを兼ね備えた祝い着です。
情苞劇場わたや和服文化研究室