日本文化研究会「和のテーマパーク」

男児祝い着のいわれ(10)

きもの、特に礼装のきものは、寿ぎの心を文様に託します。わたやではお宮参りの祝着をお買い上げいただいたお客様に祝着に描かれた文様のいわれを解説してお渡ししております。
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兜は「鶏頭となるとも牛尾となるなかれ」と古来よりいわれることから、一国一城の主となることを願った男児の祝着の代表的な図柄です。老松は常盤木。一年中緑を保つ老松はその力強さから男性の象徴とされています。兜の下部に描かれた軍配と巻物は智将となることを、また矢羽は魔よけを表し、右袖の鞍は馬術に優れた行動力を、左袖の鎧の縅と丁子は健康を保つ事を願う図案です。白地に黒のすっきりしたイメージのこの祝い着はお子様が知性と行動力に優れ健康に恵まれて、人々を正しく導くリーダーになられることを祈って製作されています。
駿様がたくましく、健やかにご成長されますことを、心より祈念いたしております。                                                                                                           わたや和服文化研究室

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