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日本文化研究会「和のテーマパーク」
2.72011
男児祝い着のいわれ(9)
きもの、特に礼装のきものは、寿ぎの心を文様に託します。わたやではお宮参りの祝着をお買い上げいただいたお客様に祝着に描かれた文様のいわれを解説してお渡ししております。
鷹は「高い」に通じることから初夢の縁起物に数えられたり、「鷹狩りのできる大将になるように」とか、「その爪でしっかり幸せをつかみ大きく羽ばたくように」という意味があり、男児の祝着の代表的な図案である。また、常盤木と言われる老松の背後に冨士山が朝日を浴びて描かれています。「一冨士二鷹…」と云われるように初夢の有名な図柄が熨斗目に描かれることは珍しいことですが、この祝い着には実にさわやかに表現されています。左袖には、大将が軍隊の指揮を執るときに使う軍配が、右袖には魔除けの神鏡が描かれています。
お祝いの図柄の中にも、たくましさやっかりした目標を表したこの祝い着は、佳星様がどんな困難にも屈することなく周囲の人々を導いて行く男性となることを願って描かれています。佳星様の健やかなご成長とご多幸を心より御祈念申し上げております。
わたや和服文化研究室